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キッチン・リビングのフルリフォーム事例

  • 田村 竜伍
  • 現場レポート

こんにちは、リフォーム担当の田村です!

いつも現場ブログをご覧いただき、本当にありがとうございます。

今回は、一筋縄ではいかない「技術と工夫」が詰まった、

キッチン・リビングのフルリフォーム事例をたっぷりとご紹介します。

リフォームを検討されている方の中には、

「うちは少し特殊な構造だから無理かも……」と

諦めている方もいらっしゃるかもしれませんが、

今回の記事を読めばきっと解決のヒントが見つかるはずです!

 

1. はじまり:長年連れ添ったキッチンとの「卒業」

今回のお客様からのご相談は、

「長年愛用してきたキッチンを新しくして、あわせて床や壁も一新したい」

というものでした。

キッチンは毎日使う場所。

十数年という月日が経つと、どうしても拭き取れない汚れや、

引き出しのガタつき、最新家電とのサイズ感のズレなどが出てきてしまいます。

「そろそろ、今の自分たちの暮らしに合った、明るくて機能的なキッチンに変えたいな」

そんなお施主様の想いを受け、私たちはリフォームのプランニングを開始しました。

しかし、いざ詳細な現地調査を進めていくと、

このお家ならではの「二つの大きな壁」が立ちはだかることになったのです。

 

2. 現場で発覚した「二つの大きな問題」

リフォームは、解体してみないと分からない部分も多いのですが、

今回は事前の調査段階でかなりテクニカルな課題が見えてきました。

 

問題①:メーターモジュールと「どうしても抜けない柱」

日本のお家の多くは「尺モジュール(910mm単位)」で建てられていますが、

こちらのお宅は「メーターモジュール(1000mm単位)」で設計されていました。

通路や空間がゆったりと確保できるのがメリットのメーターモジュールですが、

リフォームで間取りを少し動かそうとすると、

構造計算上の「柱」の位置がネックになります。

今回、キッチンを理想の形に配置するためには、

どうしても既存の柱が邪魔になってしまう場所がありました。

「この柱、抜けませんか?」というご相談に対し、

構造を確認したところ……残念ながら、家の強度を支える重要な柱。

安易に抜くわけにはいかない「構造柱」だったのです。

 

問題②:フローリングの厚みが「扉」を止める?

もう一つの課題は、床のリフォームでした。

お施主様はフローリングの張り替えをご希望でしたが、

既存の床をすべて剥がすとなると、コストも工期も膨らんでしまいます。

そこで検討したのが「上張り(既存の床の上に新しい床材を貼る工法)」です。

しかし、ここで計算外のことが。

通常よく使われるフローリング材は厚さが「12mm」あります。

この12mmを今の床に乗せると、床面が高くなりすぎて、

リビングや廊下の「扉」が開かなくなってしまうことが判明しました。

建具(ドア)と床の隙間が数ミリしかない場合、

厚い床材は物理的に施工できないのです。

 

3. 田村流・解決へのステップ

「難しいからできません」とは言いたくない。

お施主様の夢を叶えるために、職人さんたちと知恵を絞り、

以下の方法で解決を図りました。

 

解決策①:柱の「先行設置」と「安全な移設」

柱が抜けないなら、「柱を動かす」しかありません。

まずは、柱を抜いても天井が落ちてこないよう、

梁(はり)をしっかりと補強。

その上で、「先に新しい位置に強固な柱を立てる」という手順を踏みました。

 

 

写真を見ていただくと分かる通り、骨組みが剥き出しの状態で、

新しい木材が組まれています。

新しい柱でしっかりと家を支えられる状態を確認してから、元の邪魔だった柱を慎重に撤去。

これにより、メーターモジュールという特殊な寸法の中でも、

強度を損なうことなく、理想的なキッチンスペースを確保することに成功しました!

 

解決策②:1.5mmの魔法と、ミリ単位の建具調整

床の干渉問題には、二段構えの作戦で挑みました。

まず、床材には通常の12mmではなく、

「薄型の上張り用フローリング」を採用しました。

なんと厚みはわずか1.5mm〜3mm程度!

これなら床の高さはほとんど変わりません。

 

 

さらに、それでも干渉が懸念される建具の下部については、

「扉そのものを一度取り外し、下部を数ミリカットする」という精密な加工を行いました。

これにより、新しい床の上でも扉がスルスルと滑らかに動くようになり、

「段差のない美しい床」と「スムーズな開閉」の両立を実現したのです。

 

4. 施工の裏側:大工と内装のこだわり

工事が進むにつれ、お家は刻一刻と表情を変えていきます。

 




 

柱の移設が終わり、ボードが張られると、次は内装屋さんの出番です。

私が特にこだわっているのが「下地処理」です。

ボードの継ぎ目やビスの跡を一つずつ埋めて、

平滑な面に仕上げていきます。

ここを怠ると、どんなに高級な壁紙を貼っても、後で浮きが出てきてしまうんです。

職人さんが黙々と、でも丁寧にパテを塗っていく姿。

リフォームの美しさは、

こうした「完成したら見えなくなる場所」の丁寧さで決まると確信しています。

 

5. 完成!生まれ変わったキッチンとリビング

それでは、いよいよ完成後の姿をご覧ください!

 

 

新しく導入したのは、高級感のあるグレーの面材が特徴的なシステムキッチン。

お施主様が選ばれたこの色は、最新のトレンドを反映しつつ、

空間をグッと引き締めてくれます。

床の明るい木目調と、キッチンのモダンなグレーが、絶妙なコントラストを生んでいますよね。

 

 

リビング側から見ると、あの柱の問題があったとは思えないほど、

広々とした開放的な空間が広がっています。

窓から差し込む光が、新しくなった床に反射して、

お部屋全体が以前よりも格段に明るくなりました。

 

おまけ:空間を彩る「アクセントクロス」の魔力

今回、さらなるこだわりとして、

キッチン奥の一面に「アクセントクロス」を採用しました。

全面を白にするのも清潔感があって素敵ですが、

一面だけに落ち着いたトーンの色を入れることで、

奥行き感が生まれ、お部屋の印象が「きりっと」引き締まります。

お施主様も「この壁の色、本当に正解だったわ!」と大変喜んでくださいました。

 

6. 田村からのメッセージ

今回のリフォームは、構造的な制約や建具の干渉など、

一見すると「妥協」が必要そうな場面が何度もありました。

しかし、大工さんや内装屋さんとチーム一丸となって

「どうすればできるか?」を考え抜いた結果、

お施主様の期待を超える仕上がりにすることができました。

リフォームは、ただ設備を新しくするだけのことではありません。

「住む人が抱えているストレスを取り除き、

これからの人生をより豊かにする場所を作ること」。

それが、僕たちリフォーム会社の使命だと思っています。

 

「うちのキッチンも古くなってきたな」

「壁紙を変えるついでに、何かおしゃれな提案をしてほしい」

そんな些細なきっかけで構いません。

もし今、お住まいに対して何か不便や願いを感じているなら、

ぜひ一度僕に聞かせてください。

メーターモジュールでも、柱が抜けなくても、扉が当たってしまっても。

今のあなたの家に最適な「答え」を、一緒に探していきましょう!

これからも、たくさんの「笑顔」が生まれる現場を、

このブログで紹介していきますね。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

 

 

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PROFILE

この記事を書いたスタッフ

田村 竜伍
田村 竜伍
ふつつかものですが、どうぞ、よろしくお願いします。