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家相を意識した間取りの考え方|設計目線でのメリット・デメリット

  • 松尾 光
  • リフォーム雑学

住宅設計において「家相」は、昔から一定の関心を集めてきた考え方です。

鬼門(北東)や裏鬼門(南西)を避ける、水回りの配置に配慮するなど、

方位と間取りの関係を重視するのが特徴です。

設計者の立場から見ると、家相は単なる迷信として切り捨てるのではなく、

「施主の安心感をつくる要素」として捉えることが重要だと感じます。

 

まずメリットとしては、住まいに対する心理的な満足度が高まる点が挙げられます。

家相を取り入れることで「悪いことが起きにくい」という安心感につながり、

長く住む家に対する納得度が上がります。

また、方位を意識することで自然と通風や採光に配慮した計画になるケースもあり、

結果的に快適性が向上することもあります。

 

一方でデメリットもあります。

最も大きいのは設計の自由度が制限される点です。

本来であれば敷地条件や動線計画、コストバランスを優先すべき場面でも、

家相の制約によって無理な配置になることがあります。

その結果、使い勝手が悪くなったり、無駄なスペースが生まれる可能性も否定できません。

また、過度に気にしすぎると計画が進まなくなるケースも見受けられます。

 

設計者としては、家相を「絶対条件」にするのではなく、

「優先順位の一つ」として整理することが大切です。

例えば、水回りの位置を少し調整することで心理的な不安を軽減できるのであれば、

柔軟に取り入れる価値があります。

一方で、生活動線や構造的な合理性を大きく損なう場合は、

きちんと説明しバランスを取ることが求められます。

 

家相はあくまで住まいづくりの一要素です。

最終的には「住みやすさ」と「納得感」の両立が重要であり、

設計者の腕の見せどころとも言えるでしょう。

 

 

 

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松尾 光
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