暑い時期だからこそ見直したいクローゼット収納
- 廣森 良美
- リフォーム情報
毎日暑い日が続きますね。
暑くなってくると、できれば家事も片付けもラクに済ませたい…と思う今日この頃です。
そんな時期だからこそおすすめしたいのが、クローゼット収納の見直しです。
「クローゼットが使いにくい」
「服はあるのに着るものがない」
「奥の服を全然着ていない」
そんな状態になっているとしたら、収納量の問題というより使いやすさの問題かもしれません。
実際、クローゼットのご相談を受けると、
・服が重なって見えない
・奥に入れた服を着なくなる
・取り出す時に他の服まで崩れる
というお悩みはとても多いです。
そこでまずおすすめしたいのが、収納スペースに対しての収納できる量を知ること。
例えばハンガー収納の場合、目安としては「1着3cm程度」で考えると、
どれくらい掛けられるかイメージしやすくなります。
仮に横幅90cmのハンガーパイプなら、
90cm ÷ 3cm = 約30着
というイメージです。
もちろん洋服の厚みによって変わりますが、
ぎゅうぎゅうに詰め込みすぎると、服が見えにくくなったり、取り出しづらくなったりします。
余白があることは使いやすさにつながります。
余白があると、
・服が選びやすい
・戻しやすい
・シワになりにくい
・何を持っているか把握しやすい
といったメリットがあります。
最近の私は、その余白をしっかり確保できているかというと…
正直ちょっと怪しいのですが…
でもやっぱり、余白が減ると「とりあえず掛ける」が増えて、
使いにくさに直結するなあと実感しています。
我が家は、トップス・ボトムス・アウターは基本的にオールシーズン分ハンガー収納です。
衣替えはせず、使用頻度で位置を変える程度。
その代わり、洗濯で干したハンガーをそのまま収納まで使えるよう、
ハンガーは統一しています。
干す→取り込む→掛ける
この流れが同じハンガーで完結すると、かなりラクですよね。
そしてもう一つ、収納計画で意外と大事なのが“奥行き”。
可動棚も「奥行きが深ければたくさん入る」と思われがちですが、
実は何も考えずに45センチを超える棚を選ぶと使いにくく感じることも多いです。
特に奥行きが深すぎると、
・奥に置いたものが見えない
・手前に物を置いて埋もれる
・何を持っていたか分からなくなる
という状態になりやすいんです。
なので私は、可動棚を考える時には、
「そこに何を置きたいのか」
「どんなサイズの物を持っているのか」
ということをよく考えます。
例えば、
・バッグを置きたい
・下着ケースを並べたい
・布団を収納したい
・ストック用品を入れたい
など、収納したい物によって必要な奥行きは変わります。
人気の無〇良品の収納ケースやニ〇リの収納ケースなどは、高さは色々ですが、
幅と奥行きは約26センチ×約35~40センチ弱をベースとして作られていることが多いです。
45センチの奥行の棚に40センチの収納ボックスなら5センチの余白ですが
36センチの収納ボックスだとどうでしょう。
9センチの余白が出来ることになります。
人の心理として余分なスペースがあるとその隙間を埋めたくなるというものがあるそうです。
9センチのスペースに、ちょい置きが増える→収納ケースを出し入れしにくくなる
→戻しづらくなる→散らかるという悪循環に陥ってしまうことになります。
50センチ、60センチとなるとさらに置きたいものを考えておきたいですね。
また最近人気のファミリークローゼットも、“広ければ便利”とは限りません。
通路を広く取ると、その分収納量は減りますし、
扉を付けるかどうかでも使い勝手は変わります。
扉があると見た目はスッキリしたり、ホコリを防ぐことが出来ますが、開け閉めのひと手間が増える。
逆に扉がないと、戻しやすさや通気性は良くなります。
どちらが正解というより、“どんな暮らし方をしたいか”が大切になってきます。
収納は、たくさん入ることよりも「自然に戻せること」がとても大切です。
暑い時期は特に、“ちょっと面倒”が積み重なるだけで、家の中が回りにくくなってしまいます。
だからこそこの時期は、見た目を整えるより先に、
「取り出しやすいかな?」
「戻しやすいかな?」
という視点でクローゼットを見直してみるのがおすすめです。
そして整理を進めていくと、
「収納を増やしたいというより、使い方を見直したいのかも」
「この場所、動線が合ってないのかも」
そんな気づきにつながることもあります。
暮らし方に合った収納は、毎日のラクさにつながります。
これから住まいづくりやリフォームを考える方にとっても、
今の“使いにくさ”を知ることは、とても大切なヒントになるかもしれません。
まずはクローゼットの中を少し見渡すところから。
できるところから、無理なく始めてみてくださいね。

この記事を書いたスタッフ
