「掃除を頑張る」から「掃除をしやすい仕組みをつくる」へ
- 廣森 良美
- 整理収納アドバイス
朝晩は少しずつ涼しくなってきて、秋らしさを感じる日も増えてきましたね。
この時期になると、「そろそろ大掃除のことも考えないとな…」と、
少しずつ年末のことが頭をよぎる方も多いのではないでしょうか。
大掃除というと、普段できない場所を一気に掃除するイメージがありますが、
その前に一度考えてみてほしいことがあります。
それは、「そもそも、ここって掃除しにくくない?」ということ。
掃除が面倒に感じる場所には、「掃除しにくい理由」があることも多いのです。
例えば、
・床に物が置いてあって掃除機をかけにくい
・家具の上に物が多く、拭き掃除のたびに物をどかしている
・掃除道具を取り出すのが面倒で、ついつい後回しになる
・収納の奥に物が詰まっていて、ホコリを掃除しにくい
など。
「掃除が苦手だから仕方ない」と思っていたことも、
少し見方を変えると、物の置き場所や収納の仕組みを変えることで
ラクになるかもしれません。
例えば、床に物が置きっぱなしになりやすいなら、
「片付けて!」と頑張る前に、なぜそこに物が置かれるのかを考えてみます。
すぐ近くに戻す場所がないのかもしれません。
毎日使う物なのに、収納場所が少し離れているのかもしれません。
あるいは、収納はあるけれど、扉を開けたり引き出しを開けたりする
ひと手間が面倒なのかもしれません。
そんな時は、収納場所を変えたり、よく使う物だけ取り出しやすい場所に
移したりするだけでも、床に物が残りにくくなることがあります。
そして、物が片付いていると掃除もしやすく、掃除がしやすいと、
きれいな状態も保ちやすくなります。
これは「掃除を頑張る」というより、掃除をしやすい仕組みをつくるという考え方です。
私自身も、家の中を見ていると「ここ、掃除するの面倒だな」と思う場所があります。
でも、そういう場所ほど、よく見ると物の置き方や収納の仕方に理由があります。
だから今年は、大掃除の前に家の中を少し見渡して、
「ここは、どうして掃除しにくいんだろう?」
と考えてみるのがおすすめです。
そして、気になる場所が見つかったら、
① なぜ掃除しにくいのか考える
② そこに置いている物を確認する
③ よく使う物・たまに使う物を分けてみる
④ 掃除しやすく、戻しやすい場所に収納してみる
という順番で見直してみてください。
全部を一気にやる必要はありません。
「掃除機をかけるたびに、この場所だけ物をどかしているな」
そんな小さな“面倒”を一つ見つけるだけでも十分です。
そして、こうした小さな不便を見つけていくと、
「もう少し収納があったらいいな」
「ここに収納があれば動きやすいのに」と、
今の家の気になるところも見えてくるかもしれません。
それは、これからリフォームやリノベーションを考える時にも
大切なヒントになります。
収納を増やすことだけではなく、掃除のしやすさや、
物を戻す動線まで考えることで、
日々の家事が少しラクになる住まいをつくることができます。
大掃除を「頑張って家をきれいにする日」にするだけではなく、
普段から掃除しやすい家にするためのきっかけにしてみませんか?
まずは、いつも「掃除するのが面倒だな」と感じる場所を一つ探してみてください。
その“ちょっと面倒”の中に、今より暮らしやすい家にするためのヒントが
隠れているかもしれません。
パワーハウスでも、今のお住まいで感じている小さな不便をお聞きしながら、
暮らしやすさにつながるリフォームのお手伝いをしています。
年末に向けて、まずは一か所から。
掃除しやすく、暮らしやすい家を少しずつ作っていきましょう。

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