「散らかってしまった時にどうするか」を決めておく
- 廣森 良美
- 整理収納アドバイス
朝晩は少しずつ過ごしやすくなってきましたが、まだまだ日中は暑い日もありますね。
お盆休みや子どもたちの夏休みもおわり少し落ち着いてくると、
「そういえば、ここ使いにくいな」「毎回ここに物を置いてしまうな」なんて、
家の中の小さな不便が気になってくることはありませんか?
そんな時におすすめしたいのが、家の中の“ちょっと困る”を書き出してみることです。
「片付けなきゃ」と思うと、つい物を減らしたり、
収納を整えたりすることから始めたくなります。
でも、その前に一度立ち止まって、
「私はこの家のどこに困っているんだろう?」
と考えてみるんです。
例えば、
・いつもバッグを同じ場所に置いてしまう
・郵便物がカウンターの上にたまる
・洗濯物を畳む場所がなくてソファに置いてしまう
・掃除機を使いたいけれど、取り出すのが面倒
・収納はあるのに、奥の物が取り出しにくい
・家族に「〇〇はどこ?」とよく聞かれる
など。
こうして書き出してみると、「自分が片付けるのが苦手だから」と思っていたことが、
実は収納場所や動線の問題だった、ということもあります。
私自身も、家の中の「ちょっと困る」をきっかけに、収納の仕組みを変えたことがあります。
わが家は子どもが3人いるので、リビングを片付けても、
いつの間にか子どもの物が落ちていることがよくあります。
「自分の物は自分で片付けてほしい」と思っていたので、見つけるたびに
「片付けて!」と声をかけていたのですが……
毎日のことになると、私自身もだんだんイライラしてしまいます。
そこで、リビングに子ども一人につき一つ、専用の引き出しを作りました。
子どもの物が落ちていたら、まずはそこに入れておく。
それだけの仕組みです。
すると、子どもたちも「とりあえずここに置いておこう」と、一旦そこに戻しやすくなりました。
そして何より変わったのが、私自身の気持ちです。
以前は、子どもの物が落ちていると「また片付けてない!」とイライラしていたのが、
今では「まあ、ここに入れておけばいいか」と思えるようになりました。
もちろん、引き出しの中がずっとそのままでは困るので、
時間のある時に子どもたち自身に整理してもらいます。
(たまに間に合わずあふれるときもありますが…)
でも、「散らかさないようにする」ことだけを目指すのではなく、
「散らかってしまった時にどうするか」を決めておくことで、
家の中も気持ちもかなりラクになりました。
このように、家の中で「ちょっと困る」と感じていることがあったら、
まずは一週間くらいメモしてみるのもおすすめです。
その時に、できれば「何が困るのか」だけでなく、
いつ?
誰が?
何を?
どうして困っている?
まで書いてみてください。
例えば、
「リビングに子どもの物が散らかる」
だけではなく、
「子どもが学校から帰ってきて、使った物をそのままリビングに置いている。
戻す場所が別の部屋にあるので、わざわざ持っていくのが面倒なのかもしれない」
ここまで分かると、解決方法も変わってきます。
「もっと子どもに片付けてもらおう」ではなく、
「リビングに一時的に置ける場所を作ろう」
という考え方もできます。
そして、こうした“ちょっと困る”を書き出しておくことは、
リフォームやリノベーションを考える時にも役立ちます。
「収納を増やしたい」と思っていても、
本当に必要なのは収納量を増やすことではなく、場所を変えることかもしれません。
「リビングが散らかる」と思っていても、
実は家族それぞれの物を戻す場所が近くにないことが原因かもしれません。
「洗面所が狭い」と感じていても、実は洗濯物を置く場所や、
家族が行き来する動線に原因があるかもしれません。
今の家で感じている小さな不便を知っておけば、新しい住まいを考える時にも、
「ここは今と同じにはしたくない」
「ここは今のまま残したい」
「こうなったらもっとラクなのに」
という具体的な希望を伝えやすくなります。
もちろん、書き出した“困ること”を全部リフォームで解決する必要はありません。
収納を少し変えるだけで解決することもあれば、
物の置き場所を変えるだけでラクになることもあります。
大切なのは、まず自分の暮らしを知ること。
家をきれいにすることだけを目標にするのではなく、
普段何気なく感じている「ちょっと困る」を拾ってみる。
その小さな気づきが、今の暮らしをもっとラクにするきっかけになったり、
これからの住まいを考えるヒントになったりするかもしれません。
パワーハウスでも、今のお住まいで感じている「ちょっと困る」をお聞きしながら、
より良い暮らしにつながるリフォームのお手伝いをしています。
まずは今日、家の中を見渡してみてください。
「そういえば、ここちょっと使いにくいな」
そんな場所が見つかったら、それが暮らしを見直す第一歩かもしれません。

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