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生活の利便性を大きく向上させる「バリアフリー外構」の施工事例

  • 田村 竜伍
  • 現場レポート

こんにちは、施工管理の田村です!

今回は、生活の利便性を大きく向上させる

「バリアフリー外構」の施工事例をご紹介します。

お客様からいただいた切実なご要望を、

どのように技術と工夫で解決したのか、

現場の様子を交えて詳しくお伝えしていきます。

 

今回のご要望:車椅子でリビングのウッドデッキまで上がりたい

今回のお客様からのご相談は、

「車椅子を利用して、道路側からリビングに面したウッドデッキまで

スムーズに上がれるようにしたい」というものでした。

これまでは、お庭に高低差があり、リビングへの出入りには階段や段差が大きな壁となっていました。

車椅子での生活において、自宅のメインスペースであるリビングへ

外から直接アクセスできることは、ご本人の自立支援だけでなく、

介助されるご家族の負担軽減にも直結する非常に重要なポイントです。

しかし、このリフォームには外構のプロとして直面すべき大きなハードルがありました。

 

現場の課題と「8分の1勾配」という絶対条件

外構でスロープを作る際、最も注意しなければならないのが「勾配(角度)」です。

 

・勾配が急すぎるとどうなるか?

ただスロープを作ればいいというわけではありません。

もし勾配が急すぎると、以下のような問題が発生します。

 

1.自力での走行が困難:

車椅子を漕ぐのに大きな力が必要になり、途中で止まってしまう危険があります。

2.転倒・転落の恐れ:

下りる際にスピードが出すぎてしまい、制御不能になる恐れがあります。

3.介助者の負担増:

介助して押し上げる際にも、相当な力が必要になります。

 

解決策としての「8分の1勾配」

一般的に、屋外スロープで自走が可能な推奨勾配は「12分の1(約5度)」程度とされています。

しかし、敷地の広さには限りがあります。

今回の現場でも、建物と境界線の間の限られたスペースでウッドデッキの高さまで

上げる必要がありました。

そこで、介助者がいる場合や、電動車椅子での利用を想定し、

安全に配慮した限界ラインとして「8分の1勾配」を設計の基準としました。

これは、1メートル上がるのに8メートルの距離をかける計算です。

さらに、途中で一息ついたり、車椅子の向きを変えたりするための「広い踊り場」を確保することが、

今回の設計の肝となりました。

 

施工プロセスのご紹介

それでは、実際どのように工事が進んでいったのか、写真とともに振り返ってみましょう。

 

1.工事前の状況確認

着工前、まずは現地の計測と状況確認を徹底的に行いました。

外観の確認: 既存の石積みや生垣があり、道路との高低差がはっきり分かります。

 

スペースの把握: 建物沿いの細長いスペースを利用して、いかに距離を稼ぐかがポイントです。

 

既存デッキの高さ: リビングの掃き出し窓にあるウッドデッキ。ここがスロープのゴール地点になります。

 

2. 解体・掘削工事

まずは、スロープの通り道を作るために生垣の撤去と土の掘削を行いました。

 

植栽撤去: 長年親しまれてきた生垣ですが、バリアフリー化のために一部を撤去し、

空間を広げます。

 

掘削: 重機を使用して、スロープの基礎となる部分を掘り下げます。

この段階で、設計通りの勾配が確保できるか、何度も高さを確認します。

 

3. ブロック基礎の構築

スロープの土台となる「型枠」の役割も果たすブロック基礎を積んでいきます。

 

高低差の調整: 手前(道路側)から奥(デッキ側)にかけて、

徐々に高くなっていくのが分かります。

 

デッキとの接続: ウッドデッキとスロープが隙間なく、かつ段差なくつながるように、

ミリ単位で調整を行いながらブロックを積み上げていきました。

 

4. イメージパースによる完成共有

工事中も、お客様に完成後のイメージをしっかり持っていただくため、

設計チームが作成したイメージパースを活用しました。

道路側からの見た目。石積みとも調和し、圧迫感のないデザインです。


 

上から見た踊り場の広さ。車椅子が転回できる十分なスペースが視覚化されています。


 

完成!こだわりのポイント解説

いよいよ完成です。

写真で見ても、その緩やかさと使い勝手の良さが伝わる仕上がりになりました。

 

ポイント①:安全な8分の1勾配の実現

写真を見ていただくと、門扉から奥に向かって非常に緩やかに

スロープが伸びているのがわかります。

距離をしっかり取ることで、車椅子でも安心して上り下りできる角度を実現しました。

 

ポイント②:広々とした踊り場

スロープの頂上付近、ウッドデッキと接する部分はあえて広くスペースを取っています。

これにより、

・デッキからスロープへ移る際の動作がスムーズになる

・車椅子の向きを無理なく変えられる

・介助者が横に立ってサポートできる

といったメリットが生まれます。

 

ポイント③:統一感のあるデザイン

機能性はもちろん、見た目にもこだわりました。

レンガの縁取り: スロープの縁に赤いレンガをあしらうことで、

視認性を高め(踏み外しの防止)、かつお家の外観に華やかさを添えています。

 

手すりの設置:全区間に渡って、握りやすい形状の手すりを設置。

自歩行の際もしっかりサポートします。

コンクリート仕上げ:滑りにくいよう、表面には刷毛引き仕上げを施し、

雨の日でも安心です。

 

担当:田村より一言

外構工事は、単に見た目を綺麗にするだけではありません。

そこに住む方の「これからの暮らし」を支える大切な基盤作りです。

今回のお客様も、完成したスロープを見て、

「これで安心してお出かけできるし、リビングで過ごす時間も楽しみになる」

と大変喜んでいただけました。

私たちにとっても、そのお言葉が何よりの励みになります。

 

バリアフリー工事は、敷地条件やご予算によって最適な正解が異なります。

「うちはスペースがないから無理かな…」

「どれくらいの坂なら楽に上がれるんだろう?」

そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、現場を見させてください。

豊富な経験をもとに、最適な「勾配」と「動線」をご提案させていただきます。

次は、あなたの理想をカタチにする番です。 いつでもお気軽にご相談くださいね!

 

【今回の工事概要】

工事種別: 外構リフォーム(バリアフリー化)

主な施工: スロープ新設(8分の1勾配)、手すり設置、植栽撤去、ウッドデッキ接続工事

ポイント: 広い踊り場の確保による車椅子の操作性向上

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

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PROFILE

この記事を書いたスタッフ

田村 竜伍
田村 竜伍
ふつつかものですが、どうぞ、よろしくお願いします。