新しい一年を気持ちよく始めるために
- 廣森 良美
- 整理収納アドバイス
理想の暮らしを“思い描くこと”がすべてのスタート
年末年始が近づき、
「新しい年こそ家の中をスッキリさせたい」
「もっと暮らしやすい家にしたい」と思う方も増えるのではないでしょうか。
今のおうちを整理収納することでも、リフォーム・リノベーションをするとしても、
最初の一歩としてぜひ取り組んでほしいのが“自分の理想(ゴール)を思い描くこと” です。
多くの方が、
「片付けなきゃ」
「何か収納グッズを買えば良くなるかも?」
「この家は使いにくい気がする…」
といった“モヤモヤ”から行動を始めてしまいます。
でも、その状態で動き出すと
・途中でブレる
・色々見すぎて何をすればいいのか迷子になる
・片付けや改善がうまく続かない
・SNSで見たあれは素敵だったのに思っていたのと違う…
ということが起こりやすくなります。
だからこそ、新年のタイミングで一度立ち止まり、
「自分はどんな暮らしをしたいのか?」 を明確にしておくことがとても大切です。
まずは“今の暮らし”を整理する
理想を描こうとしても、いきなりは難しいですよね。
そんなときに役に立つのが、「今の暮らしを整理する」 という視点です。
以下の問いを紙に書き出してみるだけでも、ゴールの輪郭が見えやすくなります。
● 今のお家のどんなところが好き?
・光がたっぷり入るリビング
・キッチンの動線が気に入っている
・家族の距離が心地よい など
● どんなところがストレス?
・物がすぐ散らかる
・収納が使いにくい
・朝の出社前、登校前の動線がぐちゃぐちゃ
・家事がしづらい など
● どこが使いやすくて、どこが使いにくい?
・キッチンの収納は意外と便利
・洗面所が狭くて家族が混雑する
・リビングのちょい置きが多い など
「好き」「嫌い」「使いやすい」「使いにくい」
この4つを整理することで、理想の暮らしが自然と浮かび上がってきます。
例えば、
「くつろぐ時間をもっと増やしたい」
「朝の準備をスムーズにしたい」
「家族みんなが片付けやすい家にしたい」
など、具体的なゴールが見えてくるはずです。
ゴールに気づくために、実は“整理”も役に立つ
「理想が決まっていないのに整理を始めていいの?」と思われるかもしれませんが、
実は 整理をコツコツ進めること自体が、理想に気づく手段 にもなります。
整理とはいる(使う)いらない(使わない)を分けて、
いる(使う)ものを仲間分けしていく作業です。
整理をしていくと、
・使っている物と使っていない物が明確になる
・日々よく使う場所と使いにくい場所が分かる
・自分が何にストレスを感じているのか見えてくる
という“自分(家族)に必要なもの(こと)大切にしたいもの(こと)”がはっきりしてきます。
つまり、
「整理」 → 「気づき」 → 「自分のゴールが見えてくる」
という流れが自然に生まれるんです。
特に新年は、生活リズムや気持ちがリセットされやすい時期。
焦って一気にやらなくても大丈夫。
引き出しひとつ、棚ひとつなど小さな範囲から整理すると、
「自分が大切にしたい暮らし」が少しずつ見えてきます。
ゴールが明確になると、選択がブレない
整理や収納方法、リフォーム・リノベーションの方針も、
すべては 自分のゴールと合っているかどうか で判断しやすくなります。
例えば、
・“時短家事”をゴールにしたい人は動線を重視した配置に
・“好きな物を飾って楽しむ暮らし”ならコレクションの定位置づくりを
・“家族みんなが片付けられる家”ならルールをシンプルに
ゴールが決まっていれば、
途中で迷っても「どちらが理想に近いか」で選べるのでブレなくなります。
整理収納もリフォーム・リノベーションも、目的は同じ。
自分だけの“理想の暮らし”をつくること。
そのスタートが“理想(ゴール)を思い描くこと”なのです。
新しい一年、理想の暮らしを言語化してみませんか?
年末年始、まずは一度立ち止まって「自分の理想の暮らし」を見つめる時間をつくってみませんか?
そして、
・今の暮らしの整理
・日々のちょっとした整理
・必要に応じた収納見直し
を積み重ねていくことで、ゴールに近づく道筋が自然と整っていきます。
理想を描き、理由を持って選ぶことで、
整理収納もリフォーム・リノベーションも“より自分らしい家づくり”に変わります。

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