自然素材についてですが、何十年か前は自然素材しか存在しなかったので、

普通に家を造ると自然素材で出来上がります。

現代では効率化とスピード化を目指し、

真っ直ぐで均一な建材が求められる様になりました。

自然な物で「真っ直ぐ」や「均一」は珍しく、

何らかの加工を加えて建材の品質を確保しています。

加工で最も影響があるものは「接着剤」です。

この接着剤はかつて「合板」や「クロスを貼る時の糊」に多く使用されており、

長い期間をかけて空気中に放散されます。

90年代にシックハウス症候群が多く発症し、2002年には建築基準法が改正されました。

今の建材ではほとんど使用されていません。　目安はF☆☆☆☆マーク（最高ランク）です。

これはJIS（日本工業標準調査会）、JAS（日本農林規格）が定めた建築基準法の制限を受けない商品の証です。

今でも自然素材を使って家を造ることはできますが、

自然素材を操る職人さんが減ってしまいコスト面で合わなくなってしまいました。

身近な自然素材の建材としては、珪藻土や塗料・和紙などがあります。

珪藻土は調湿効果や消臭効果が確認され弊社でも重宝されています。

塗料は石油系溶剤は使用せず、万が一、目や口に入っても洗い流せば大丈夫な商品が多く見られます。

和紙は障子などで今でも多く使用され、暖気や冷気を逃がさず湿気だけ逃がしてくれます。

和紙が結露しないのはそんな理由からです。　優れものです。

自然素材だけで家を建ててみたいですね。

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