不動産売買契約の「落とし穴」を避ける!大切な4つのポイント
- 森口 茂
- 新築・不動産
不動産の売買は、人生で最も大きな買い物の一つ。
だからこそ、契約内容をしっかり理解しないと、
後で「こんなはずじゃなかった!」と後悔することも。
ここでは、不動産売買契約で失敗しないための、
シンプルで大切な4つのポイントをご紹介します。
1. 重要事項説明書はじっくりと理解するまで熟読する
契約する前に、不動産会社から「重要事項説明書」を渡され説明を受けます。
これには、物件の法律上の制限、規制、ルール、家の状態、お金のこと、
そして、もし契約をキャンセルした場合のルールなど、大切な情報がぎっしり詰まっています。
法律用語も多く理解が難しいものですが、「後で確認すればいいや」と後回しにせず、
わからない言葉や意味がはっきりしない部分は、その場での人に質問して、
完全に理解するまで確認してください。
特に、後で何か問題が見つかったときに売り主がどこまで責任を持つか(契約不適合責任)の部分は、
しっかり見ておくべきです。
2. 「手付金」は“契約の証”であり“キャンセルの代償”
契約の時に払う「手付金」は、契約が成立したことの証拠金です。
一般的には、物件価格の5〜10%くらいが多いです。
この手付金には、大事な意味があります。
もしあなたが契約をキャンセルしたい場合は、払った手付金は戻ってきません。
逆に、売り主がキャンセルしたい場合は、手付金の倍の額をあなたに返さなければなりません。
このルールは契約書に書かれているので、
いくらで、どんな場合にどうなるのかをしっかり確認しておきましょう。
簡単にキャンセルできないお金だと覚えておきましょう。
3. 「特約」に隠されたルールを見つける
売買契約書には、特別な約束事である「特約」が入っていることがあります。
例えば、「住宅ローンが通らなかったら契約はナシにする」といったルールや、
「物件は今の状態のまま引き渡す」といったルールなど、色々な特約があります。
この特約は、あなたにとって有利になることもあれば、不利になることもあります。
契約書を読んだときに、「これは何だろう?」と思う特約があったら、必ず意味を確認してください。
4. 決済と引き渡しまでの“流れ”を把握する
契約を結んだら、最終的に物件のお金を全額払い(決済)、
鍵をもらって物件があなたのものになる(引渡し)まで、
いくつかの手続きが必要です。
住宅ローンの本契約や、法務局での名義変更(登記)など、やることがたくさんあります。
これらの手続きがいつ、どこで、何をするのか、
あらかじめ全体の流れを把握しておくことで、焦らずスムーズに進めることができます。
必要な書類も早めに準備しておきましょう。
不動産売買は大きな決断です。
不安なことや疑問に思うことがあれば、決して一人で抱え込まず、
信頼できる不動産会社にご相談ください。
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