私にとっての〇〇の秋は、秋刀魚の秋
- 木村 みづ穂
- 日々の事
今年の夏は本当に長かったですね。
10月になっても暑い日が続いて、なかなか秋を感じられずにいました。
けれど、スーパーの魚売り場にずらりと並ぶ秋刀魚を見た瞬間、
秋が近づいてきたのだなと感じました。
今年は久しぶりの豊漁なのだそうです。
ここ数年は不漁が続いていて、スーパーに並んでいても細くて高価な秋刀魚ばかりで、
買うのをためらっていました。
でも今年は、ふっくらとした立派な秋刀魚が手に入りやすくて、
秋刀魚好きの私はうれしくてたまりません。
たくさん並んだ秋刀魚の中から、銀色の光沢があり、
ピンと張っていて、背中が盛り上がっている脂ののった美味しそうな秋刀魚を手に取ります。
さっそく塩焼きにしてみると、グリルから漂う香ばしい匂いが、
なんとも幸せな気持ちにしてくれます。
皮はパリッと、身はふっくら。
箸を入れると脂がじゅわっとにじみ出て、まさに旬の味。
私は秋刀魚のワタも大好きです。
少しほろ苦くて、でもその中にしっかりとした旨みがあって。
大根おろしとすだちを添えると、味に奥行きが出て、ついご飯が進んでしまいます。
季節の移ろいを感じにくくなった今だからこそ、食卓で季節を味わう時間を大切にしたいと思います。
そんなわけで、私にとって○〇の秋は、秋刀魚の秋です。

